協議離婚の実態と交渉手続きの進め方

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協議離婚というと、所謂、話し合いでの離婚のことを指すんだけれど、
これに対する一般的なイメージってどんなんだろうね。

お互いの将来のことを考えた上で、折り合いをつけて、みたいな、
書類上でのやりとりだけで終わらせている状況を想像するのかもしれないな。

実際にそんな風に片付いてくれるのであれば、
こういう界隈で仕事をしている立場としても、とてもありがたいことだ。

なによりも、当事者もお互いに傷つかないだろうから、
ある意味では最も理想的な(?)離婚の仕方だと言えるだろう。

 

しかし、実際の協議離婚の現場は、そんな綺麗事の世界では済まない。

話し合い、なんてのは外形上の話で、
その水面下では互いの権利と利益を値踏みした上での主導権の取り合いだ。

ほとんどのケースがこういった流れになってしまう。

 

理由としては、大まかに言ってしまうと、
関連知識の手の入りやすさによって、頭でっかちの人間が増えたからだろう。

皆、確保できる利益を追求しなければ、
損だなどと考えるのが当たり前になってきているんだな。

 

また、それを煽るかのように「取るのが当たり前ですよ」みたいな情報を、
ネット上でバラ撒く専門家(?)みたいなのが多い影響もある。

結婚にしても離婚にしても、本来的には損得で考えてはならない世界の話なのだけれど、
専門家ヅラしている者達が損得で対応しているから、この問題は大きくこじれる傾向にあるんだ。

 

だから、協議離婚とは言っても、実際には改めて当事者に不毛さを理解させた上で、
拳を降ろしてもらって纏める流れが一般的になっている。

それ故に、昨今の協議離婚においては、
話し合いましょうよ、なんて弱腰でいては決して解決には向かわないだろう。

不毛さを論ずることも大切だが、
ショック療法として多少のムチ入れが必要になるケースもある。

 

離婚事案ってのは、大抵のケースがお互いに突かれたくない点や、
バレては困るような理由を抱えているもんなんだよ。

 

権利と利益を追求するが、それをする上でのリスクの勘案もしているのが協議離婚。

だから、話を纏めるには相手のリスクに対する値踏みも勘案した上で、
戦略を練っていく必要があるわけだ。

 

じゃあ、そのリスクってのは具体的になんなんだって話なんだけれど、
これは単純に考えると不貞や資産の使い込み等。

あと、当初から離婚の算段をしていたという計画性なんかも、
相手にとっては隠しておきたい話と思っている場合がある。

だから、その事実を抑えた上で話をしてゆけば、
おのずと相手には「オリる」という選択肢が出てくるようになるだろう。

 

ただし、間違っても追い詰めすぎてはいけない。

逃げ場のないところまで追い詰められた人間が最後に取る行動は、オフェンスなんだ。

 

やりすぎてしまうと、ほぼ確実に弁護士を立てられて話が裁判所に流れることになる。

 

弁護士に相談ってのは、大抵の場合、
やらかした人間がなんとか逃れようとしてするもんなんだよ。

だから、相手のやらかし点を押さえたからといって、
それを攻めすぎて弁護士に相談しに行く口実をこちらから与えてはいけない。

そこが協議離婚を纏める上でのキモとも言えるところだろう。

 

相手にオリる選択肢が出てきた時を見計らって、
互いに痛み分けで終わらせているのが協議離婚という手続きの実態とも言える。

 

話し合いによる解決を目指すのは賢明なことだが、
まずは話し合いができる状態を確保しておかなければならない。

 

協議離婚ってのは、まずはそこから手を付けていくものなんだ。

 

 

行政書士明和事務所

吉田 重信

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