妻側弁護士の言い分を真に受けるほどドツボにはまる面会交流
面会交流の交渉で悩ましいのが、
妻側弁護士がもっともらしい理由をつけてくることだ。
これまでの記事でもさんざ書いたことだが、
そういう理由づけをするために「子の福祉」は体の良いツールとして使われている。
子どもを守るためと言われたら、
仮に裁判所であったとしてもそれ以上キツくは言えないからね。
法律や公正証書なんかの一般的な決まりを破る建前としても、
この「子の福祉のため」というマジックワードは有効活用されてしまっているような面がある。
こういった弁護士達の言い分に対して、
手続きに則ってまともに対応していっても意味はない。
そういう一般論を上書きできてしまうのが「子の福祉」という建前で、
妻側弁護士はそれをわかった上で言い分としてそれを絡めてくるのがセオリーだからだ。
故にルールに従った所で相手の言い分や態度を問題にできるわけでもないし、
従っていることをもって特別にこちらが良く見てもらえるわけでもない。
つまり、相手の言い分を真に受けて対応を検討すればするほど、
その配慮は自分にマイナスな変容を与えることになる。
こういった議論の進め方は完全に主導権を握るための技巧的な手段で、
個人的にはかなり卑怯なやり口だと思う。
だって、自分達の立場を優遇して配慮しろと言っているだけで、
事例の中身について議論する気がないってことじゃん。
少なくとも、子どものことを考えてやっていることではないな。
真摯な理由で面会を拒否するってんのなら、
ちゃんとその理由を説明した上で個別判断を申し出るべきだろうが。
そういった過程も経ずに物理的な引き剥がしを優先させるのは、
結論ありきで行動しているからなんじゃないのか。
要は子どもの為と言って周りからの配慮を引き出して、
優位性を確保した状態だけを見て結論を出してもらいたいということなんだよ、これは。
個別に事例を論ずることを拒否するような対応だから、
もはや弁護士として仕事をしているとも言えないレベルのものだ。
アンタら、個別事例において法的判断してナンボの立場だろう。
その程度のことしかしないんじゃあ、
代理権も法律相談権も独占させておく必要なさそうだよな。
弁護士の立場を当事者への物理的なブロック作用のみに利用しているってんなら、
こんな強権を与えておく必要なんてないでしょう。
代理権の濫用と言っても差し支えないレベルの話じゃん。
社会問題を引き起こすきっかけにしかなっていない家事代理権なんか、
いっそ弁護士達から剥奪してしまったらどうなんだ。
極論みたいに聞こえるかもしれないが、
子を悲しませてでも面会を断絶させている現状を見た限りでは不合理な話とも思わない。
子どもの為とか抜かしておいて、子ども泣かしてんだよ、連中は。
少なくとも家庭問題で争いによって勝ち取ることを前提とした対応は、
なんら当事者達を幸せにするものでもなく、子どもの為になるものでもないだろう。
子どもが親と争うことを望んでいるのか、という話だ。
行政書士明和事務所
吉田 重信
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