相手に本心を読まれてしまったら協議離婚はまとまらない

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協議離婚は所謂、話し合いによる離婚と言われているけれど、
相手とまったく相対することなく冷静に話し合って終わりにできるケースは稀だ。

 

協議でまとまる話であったとしても、主導権の取り合いはある。

したがって、一定の心構えと戦略性は必要なのだ。

 

しかし、実際の相談事例では、
話し合おうと努力してきたのに相手が聞こうともしてくれないという話が多い。

離婚するという結果自体はお互いに決まっているのに、どうして、と、
皆、不思議がりながら頭を悩ませているのが実情だ。

 

これは恐らく、話し合いによる離婚という言葉の先入観によって、
普通に条件を決めて話し合えば事態が解決に向かうものと勘違いしているからだろう。

 

そういう話じゃないんだよ、離婚は。

 

 

協議離婚が話し合いと言われているのは、
合意によって離婚することができるという法制度の仕組みの一環の話に過ぎない。

つまり、協議離婚であろうとも、
話を進めていくプロセスは戦いと変わらないということだ。

 

揉めないように、という考え方自体は必要なことだが、
それを警戒している様をあからさまに見せていては、戦で主導権など取れるわけがない。

 

ところが、実際の事例では早く離婚して終わらせたい様や、
なかなか話が進まなくて苦しい様を相手に見せたり、話してしまっているケースが多い。

これがかえって、相手の嗜虐心を刺激することになっている。

 

離婚する時点で既にお互いの存在が面白くないわけだから、
そういう面は承知の上で駆け引きしていく気でいないと、まず話し合いにもならない。

夫が苦しがっている様なんか見せたら、
妻はもっとその状態でいればいいくらいに思っているんだぞ。

 

 

離婚協議時の妻の心情は大まかに言って二つ。

 

都合の良いように話を進められたくない

自分が許した形で終わりにしたい。

 

これがキーとなる部分だね。

 

 

都合の良いようにというのは条件面での話でもあるが、
単純に夫の気分的な意味合いの面もある。

 

 

気持ち的には最後に蹴りくらい入れてやりたいと思っているんだよ、妻は。

 

だから、条件面が整っていて特に問題ないからといって、
夫に都合良くトントン拍子に話を進められてしまっても困るわけだ。

ちゃんと話し合おうとしているのに話にすらならないってのは、
大抵がこういった面で反感を買っているからだ。

 

これに対しては、気遣ったりする必要はない。

弱味を見せずに主導権を取って、
淡々と話を進めていくやり方が一番功を成すだろう。

相手の辛辣な態度については、真に受ける必要などない。

 

グズッている相手を律するのは、このままだと叱られるという緊張感だからだ。

 

まずは相手にこちらは強いと思わせないと、話し合いの場になんか降りてこないぞ。

だから、苦しい様、早く終わらせたい様を相手に気取られないようにするのは、
協議離婚では戦略の大前提だと思っておいた方がよろしい。

 

協議離婚の駆け引きについてはとても一記事じゃあ書ききれないから、
また折を見て細かい部分を分けて書いていくつもりだ。

 

本記事ではひとまず、苦しいことを見抜かれている内は協議離婚はまとまらない
この点を抑えておいてもらいたい。

 

 

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