事件の相手をバカにするような弁護士が法律家と言えるのか
離婚に限った話ではないけれど、
協議であれ、訴訟であれ、権利関係が絡む問題については相手方あってのものだろう。
故に、そういった問題の相談を受ける専門家達は直接的であれ間接的であれ、
依頼人の相手方との接触は避けては通れない。
そして、その上で自体を大きくせずに収拾をつけるためには、
依頼人だけではなく相手方に対しても最低限のリスペクトを持って対応することも必要と考える。
ところが事件の相手方の主張を取り上げて小バカにしたり、
くだらない蔑称をつけて晒し者にしたりするような専門家が一部にいるんだよな。
いかなる事件、立場であれ、事態を円滑に進めていくためには、
相手方をバカにしたり頭ごなしの偏見でまともに話を聞こうともしないのはなんらプラスにはならない。
ましてや、事件を担っている弁護士がそのような態度で業務に望むとはなんたることか。
これではまとまる話もまとまらんでしょう。
より相手方を怒らせるだけだし、依頼人も増長していく一方なんじゃないのか。
これでは「当事者を焚きつけている」と言われても仕方がないよな。
少なくとも、僕等専門家は家庭に対しては第三者なわけだから、
依頼人に傾倒して相手方の主張をバカにするようなことなどあってはならないことだろう。
僕からしたら、正に驚天動地としか言いようがない。
是であれ非であれ、あなたが一生懸命話した自分の主張や考え方に対して、
相手方、もとい代理人が「吹飯モノ」などと言ってきたらどう思う。
僕も相談者を通して相手方の主張を聞く機会はあるけれど、
自分がどう思うかは別として、話自体は相手方の立場にも立ってみて考える。
話の折り合いをつけるってのは、そういったところから始まるものなんだよ。
そりゃあ、突拍子もない言い分等を聞いたりした時は、
「えぇ・・・」と引くことくらいはあるけどな。
まぁ、実際、そういう事例もあるにはあるんだよ、うん。
でも、飯を吹いたりすることなどあるわけないし、鼻で笑ったりするようなこともない。
それは立場の違い等の様々な事情のある中で、
一人の大人が己の主張として社会に出したものに違いはないからだ。
大事なことのために醜態晒すのも、これまた人生の内だわな。
いや、こういうのは醜態ってんじゃねぇんだ。
自分の人生に対して気高いんだよ。
それがなにか滑稽に見えるってんなら、
離婚や家庭問題等の人様のパーソナルな部分の問題に首を突っ込んでくるなって話だ。
”専門家”のガキ共には理解しがたい領域の話かもしれないがね。
事件の相手方を小バカにしたり、レッテルを貼るような蔑称で呼ぶ様を世間に晒すことこそ、
正に”醜態”そのものなんじゃないのか。
行政書士明和事務所
吉田 重信
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