夫婦別姓は家族を傷つけてまで強行するようなことなのか

家庭問題夫婦別姓,子ども,家族

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行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

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夫婦別姓については大分前から議論や訴えが盛んだけれど、
これについては本当に家族のためになるのかは疑問が残るところだよね。

反対か、賛成かについての話は政治的な主張になりそうだから議論を避けるけれど、
そういった観点からではなく家庭内問題として捉えた上で考察をするのには一定の価値があるだろう。

 

以前、なにかのニュース番組で夫婦別姓のためにわざわざ離婚して、
事実婚状態にした上で家族関係を続けるような夫婦の話を特集していたことがあった。

 

奥さんがその事実に対して子ども達に「嫌だった?怖かった?」って迫るんだけれど、
当然、子ども達としちゃあ急な上に訳が分からないから黙りこくっちゃうんだよな。

 

んで、その内の男の子がやっと絞り出した答えが、

 

 

「・・・めちゃくちゃこわい」

 

 

 

オジサン、あれ見てて本当にかわいそうになっちゃってさ。

 

精神的虐待だのなんだのと野暮なことを言うつもりないけれど、
そういった状況をいきなり突き付けられた子どもが不憫でならなかったよ。

 

娘さんは随分と達観したような意見を言っていたと記憶しているけれど、
あの様子を見て「娘は納得している!」とか考えちゃあいけないと思うんだよな。

子どもに気ぃ使わせちゃってるんだからさ。

 

色々な考え方はあって然るべきだから起こした事実についてどうこう言う気はないけれど、
少なくとも子どもが嫌がったり怖がったりするようなことは家庭内で必要なこととは言えないんじゃないのか。

 

夫婦別姓が正しいか正しくないかはさておくとして、
そういう皮膚感覚で「おかしい」と思う感覚は家庭内では大事にした方が良いと思うんだよ。

家族って、そういった感覚を共有する関係なんじゃないのかな。

 

結局、その考えを共有できなかった夫婦は離婚、て話になるのが一般的なんだけれど、
動機は違えどこの夫婦も実際にそうなっているわけだから、やっぱり家庭が壊れてしまったと見てしまうよな。

 

家族の定義なんて大きな器を今ここで論じ切ることはできないが、
嫌悪感を当たり前のように感じる内は、まだ日本の家庭内で別姓を取り入れるのは早いのではないかと思う。

 

大事なのは家族が家族としてやっていけるかどうかでしょう。

 

個人的な思想をそれにぶつけて変えてしまっては、
結局、自分のやりたいことのために家庭を犠牲にしてしまっているのと変わらないんじゃないのかな。

 

 

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