勘違いをしてはならない離婚調停に対する姿勢と目的

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調停に関しては、僕は「自分で行ってきた方がよろしい」の一択だな。

これは裁判所や弁護士達の一般的な見解とは異なる話だろう。

 

でも、これは実際に僕が自分で調停に行ってきた上での率直な意見だ。

 

自分の家庭内のことなんだぜ?

自分の言葉で伝えもしないで、どうやって真剣さを伝えるというのか。

 

そんなのは関係ない場だ、という見解を示す弁護士もいるかもしれないが、
これは大抵、マユツバね。

単純に調停、もとい家族法務の経験が足りていないか、
初めから裁判手続きを見越した上でプランを練ってしまっているか、だ。

もちろん、そう対応せざるを得ないほどの深刻な事例が存在することは否定しないが、
そこまで切羽詰まった事例なんて、早々あるものではないでしょう。

 

実際問題として、弁護士達が訴訟沙汰にする必要の無いレベルの事例を無理やり裁判所に持ち込むおかげで、
家事調停がパンク状態でまともに対応してもらうのが難しくなっているという問題もある。

 

東京は特に、だな。

僕が行ってきた時と比べると、調停員の対応も一つ一つの事例に手間をかけていられないような、
そういう余裕の無さみたいなのをひしひしと感じる。

 

セオリーに乗ってしまうと決められたレール上で話を纏められてしまうという側面もあるから、
そういった領域で話を決めたくないと思っているようならば、やはり自分で行く以外の道はないだろう。

少なくとも、調停は個人の考え方を伝えたり、
それをベースに問題解決を提案できる最後の場だから、そのメリットをスポイルしてはいけない。

 

正直、弁護士をつけることを実質的に強要されるのもおかしな話だと思うしな。

 

 

実際の調停では間接的にだが相手方と意見のやり取りをすることになるので、
これをひっ捕らえてどちらが悪かったかといった話に終始してしまうケースも少なくない。

でも、あくまでも調停は話を纏めるための手伝いをする場だから、
これまでどうであったかという話よりも、今後どうしていくかの話をしていかないとな。

自分で行くと、そこを勘違いしてしまう人が多いみたいだから注意してもらいたい。

 

あとは基本的なことだけれど、要点を絞って冷静に話をすることだよね。

相手方に弁護士がついていたりすると、わざとこちらの非をあげつらうようなことを言ってきて、
逆上させようとしたり、反論合戦に持ち込もうとしたりしてくるケースも見られるけれど、
こんなのはまともに相手をしてはいけないし、する必要もない。

 

そういう、「幼さ」には寛容な心をもって対応してやらないとな。

 

なんにせよ、調停では自分の考えを「自分の言葉で伝える」ということが重要ということだよ。

これは調停をバトルする場と勘違いしていては引き出せない対応だと思う。

 

色々と情報が錯綜している界隈だけれど、
調停は自分達で解決するのが難しいケースをバックアップするための場であることに違いはない。

だから、それを調整してもらうためという本来の使い方ができるよう、
自分の中でも意識改革して望むようにしないとな。

 

あと、トラブルは関与する登場人物を増やせば増やすほどややこしくなり、
余計な手間が増え、自分達だけで決着できなくなるという点も忘れないようにしてもらいたい。

 

 

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