離婚で自分の言い分を全部通そうとする女の本当の狙い

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行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

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交渉事で話を取りまとめるつもりならば、
ある程度は決着地点を初めから設定した上で行わなければならない。

これは交渉過程における取捨選択に関わる重要なことで、
これがあるからこそ話し合ってゆくにつれて、最終的な決着に近づいていくからだ。

それ故に、具体的なビジョンを持った上での交渉においては、
互いに妥協点を持っておくことは必須と言える。

 

しかし、離婚交渉、もとい面会交流の交渉なんかでは、
そういった「まとめる気のある交渉」にお目にかかれる機会は少ない。

特に女や女側についた弁護士には、100%自分の言い分が通らない限り、
頑なにこちらの提案や交渉を蹴り続けるような光景が目立つ。

 

そんなことをしていては、まとまる話もまとまらないだろうと思ったあなた。

その感覚は、正しい。

 

現に、こういった状況下では話は一向に前進せず、
ただただ時間だけが過ぎていってしまっているのが実情だ。

話し合いに応じず、話をしなければならない状況になったとしても、
難癖をつけて決して「うん」とは言わない。

そういう堂々巡りを続けられて、辟易してしまう夫は少なくない。

 

 

相手はなんでこんなことをするのか。

 

理由はなんのことはない。

 

初めから交渉をまとめる気なんかないからだよ。

 

 

例えば離婚なんかだと、離婚の意思事態は確定的だが、
離婚時期等は自分のタイミングで行いたいと思っている妻は多い。

これは外面的な事情であったりもするが、
収入が安定するまで婚姻費用をもらい続けたいという金銭的な動機の場合もある。

 

あとは、目的が夫側の条件の切り下げの場合。

面会交流なんかでよく見られがちな光景だけれど、
妻側の目的がこちらを苦しませた先にあるものであったりすることもあるんだ。

 

こういう状況下では交渉がハンガーストライキじみたものになる。

要は、ぶら下がれるだけぶら下がり続けて、
こちらが辟易して条件を切り下げてくるのを待つようなやり口だね。

妻側としては条件は下がれば下がるほど良いから、
それが目的であった場合は、夫がどんな話を持っていったとしても交渉が進むことはないだろう。

 

理由が金銭的なものであるのならば、まだ良い。

目的が数字である以上は、交渉の余地自体はあるからだ。

向こうも表だって根拠のない金をよこせなんて言ってはこられないだろうが、
それはこちらから察してやることで話自体は前に進めることができる。

 

しかし、動機が具体性のあるものでなかった場合はそうもいかない。

こういった場合は相手のワガママにひたすら振り回されることになる。

 

こういう状況下で手続きに則った話の進め方をしていても、決して話が進むことはない。

相手の目的が時間稼ぎなのだから、当然だ。

だから、そういう状況では、
自分の方から交渉を切り上げるような態度も必要になってくるだろう。

相手の行動の前提が、今後も交渉が続いていくことなのだから、
その前提を壊してしまえばいい。

 

相手も交渉のテーブル自体がなくなってしまうと困る立場なんだよ。

そういう弱点を突いて、向こうから動いてくるようけしかけていく必要がある。

 

結局、こんな変則的な考え方をしなきゃならんのも、
その態度に対して、司法も厳しい対応を取れていないからなんだよ。

「いけないことだよ、ちゃんとやって」くらいのことしか言えていないのが現状だから、
抜本的な解決法を作っていかないとやられた方が泣かされる一方じゃん。

そういう態度や戦略の提案に対して、なんらかのペナルティを課していくようにしないと、
司法の場が悪辣な者ほど得ができるような制度になってしまう。

 

いや、もう、なっているか。

 

 

司法制度改革以降、思っていたほど司法案件が増えないことを嘆くような声もあるけれど、
その要因はこんな風に正直者ほどバカを見るような側面があるからだと思うぞ。

 

頼りにできない制度なんて、誰も進んで利用しようなんて思わないでしょう。

 

 

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