交渉や駆け引きで脅かしてくる相手への返し方
交渉事や鉄火場なんかでは、相手や弁護士から凄まれることもあるだろう。
そういった相手の言動を真に受けてしまって、
どうしたらいいのか立ち止まってしまう方もいると思う。
しかし、鉄火場での凄みなんてのは所詮、その場しのぎのハッタリでな。
そう言っておけばこちらを黙らせられる、自分の思い通りに動かせると踏んで、
谷底を見せたり、ありもしないハードルを提示してきたりしているだけだ。
鉄火場経験が浅いと、こういった背景や状況に気づけなかったりするが、
実際問題として考えると実は相手にとっても高リスク状態なんだ。
こっちが本当に谷に落ちることになったり、
ハードルを乗り越えてきたりでもしたら、もうどうしようもない。
鉄火場ってのは、そういった互いのリスクを勘案した上での駆け引きなわけ。
相手はそれを承知した上で、
どうせ、どうにもできないだろうとタカを括って言ってきているんだよ。
だから、こちらからさらに前に出ろ。
「ならばその橋、渡って見せよう」
今度は向こうが焦ることになる。
こういう状況になったら、「揺さぶってきやがったな」と思って、
こっちから揺さぶり返してやるんだ。
結局のところ、鉄火場での交渉事なんて、
ハッタリのぶつけ合いによる主導権の取り合いなんだよ。
マジに捉えて、揺れちまった方が負けなんだ。
だから、相手の見せつけてきた虚構のさらに上を行ってみせて、
「オメーもここまで渡ってくるんだよな」と言ってやればよろしい。
え?
それで本当に渡ることになったらどうするのかって?
さあな。
これまでそんな風になったことは一度もないから、考えたこともないな。
行政書士明和事務所
吉田 重信
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