家庭を持ったとしても一人の時間は必要

家庭問題子ども,家族,愛情の形,男と女

書いている人

行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

・事務所案内・プロフィール

・お問い合わせへ

 

出版物 amazon、楽天にて販売中

「離婚を考えた男が最初に読む本」

amazonで詳細を見る

楽天koboからのご購入はこちらから

 

 

家庭を持ってしまうと自分の時間って作りにくくなるよね。

子どもができたりすると、さらに確保は難しくなるだろう。

 

男は会社に逃げられるという一時期の批判も、
共働きが当たり前の世の中になって現実を知ったらあまり出てこなくなったんじゃないか。

 

会社はプライベートの時間とは別物だからな。

物理的に家庭から離れられたとしても、息抜きができるわけじゃない。

 

それに家庭から離れるとかそういうことだけじゃあなくて、
先の事とかを考えたり、物思いにふけったり。

そういう、漠然と思考を走らせる余裕は、
物事の視野を狭窄させないようにするためにも重要なんだ。

これはストレスなく家庭環境を維持することにもつながる。

 

そしてそれをするためには、なにもせず、なににも追われず、
自分の好きにしていられる個人の時間って、やっぱり大事だと思うんだよね。

これは男女問わずして、そうだ。

 

近年の核家族化もあいまって、家族の事は家族の中だけで処理する傾向にある今の状況では、
家庭を持った後にそういった時間を確保できなくなりつつある。

 

できなくなる、というよりも、しなくなっている、が適切かな。

そういった考えに至るまでの余裕すらもないような雰囲気を感じる。

 

でも、それだと互いに息が詰まってしまうだろう。

常に一緒にいるがゆえに、
ちょっとしたことでも相手に邪推を抱いてしまったりする場合もある。

それがきっかけとなって、大きな家庭内問題に発展することは少なくないんだ。

 

人間ってのはつまるところ、感情の塊。

ちょっとしたことで腹が立ったり、自己嫌悪に陥ったり、
落ち込んだり、クヨクヨしたりもする。

 

皆、立場と体裁があるから表に出さないだけで、それが本来的には自然の姿なんだ。

だから、一日の間に経験したそういう感情を、
なんらかのきっかけをもってリセットする環境って大事だと思うんだよね。

 

積もり積もった感情は、いずれどこかで爆発する。

近頃の強烈な離婚事例なんか見ていると、
日頃のガス抜きが互いに足りていなかったんじゃないかと思わざるを得ない面もある。

一人の時間を設けたからといって、それだけでどうにかなるわけじゃないけれど、
必要な時にそれができる、相手に提案できるだけの余裕って、やっぱり必要だと思うんだよ。

 

近頃、皆、忙しいから、パートナーからのそういったヘルプに対して、
叱責してしまったり、突き放してしまったりしてしまうような話もよく聞く。

 

言葉を言葉通りに捉えてしまいがちな世情ではあるが、
そういうところから気が付いて、自分から掬い取ってあげないとな。

察しと思いやりって、美しい言葉だろう。

 

 

 

「たまには一人で温泉でも行ってきたら?」

 

 

自分の為ではなく、相手を想う言葉には愛情が伴う。

 

愛は自己犠牲であり、与え続ける一方通行的なものだからだ。

 

 

これは受け取る側にしたって、そうなんだ。

 

故に、互いの一人の時間は確保しようとするようなものではなく、
共に相手に与え続けあうものなのかもしれないな。

 

 

行政書士明和事務所

吉田 重信

ご相談はこちらからどうぞ