離婚裁判では勝ち負けよりもスジを通せ

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ピンチに陥った時ほど、人の本質が出やすくなるとは言われているけれど、
これは厳密に言うと少し違うとも思う。

極度の緊張下で発現するのは人格の本質ではなく、一定条件下における対処のクセなのだ。

所謂、思考の原始的な部分だね。

 

要は、その人の本性とかではなくて、
与えられている状況に対して直感的な対応に走りがちになるということだ。

 

いきなりの観念的な話をして申し訳ないが、
これは離婚や親権に対する争いの面においても顕著に現れる。

それ故に、問題に対するマインドセットの一環として、望ましい対応を論じておきたい。

 

男性の場合、家庭内で問題を抱えてしまうと、
大抵の人が普段通りの勇ましさや楽観さはなくなり、大弱りの状態になってしまう。

家族は男の急所とも言える箇所だから、これは仕方がないよね。

それを嘲笑するかのような社会情勢も見られるけれど、
あんなのは女一方だけを見て、家庭と向き合っていない意見だから気にする必要はない。

 

重要なのはそういった問題を抱えた時に、どういう態度でいるべきかなんだよ。

そこがしっかりしていないと、結局、失うだけで終わってしまう。

 

離婚や家庭問題に対して、男性が風下に回ってしまう要因はなんだ。

 

家庭を失うのが怖いのか、資産を取られるのが怖いのか、
子どもに会えなくなるのが怖いのか、長年に渡って養育費を支払うのが怖いのか、

 

実際の案件では、これらのことについて怯えた対応ばかりしていると、
本当に全てを失うだけになりかねない。

 

離婚話ってのは、一般の法律案件とは違ったパワーバランスも働いている世界でな。

最終的には腕力勝負みたいな面もあるんだよ。

 

例えばだが、面会については法的に白黒つけようとすると、
最終的には親権の取得や面会交流の可否や回数を審判等で決めてもらうことになる。

でも、結局のところ、家族関係の主役は当事者のみでな。

どんなに一方や弁護士がわめいたり、裁判所が結論を出したとしても、
子がそれに従う気がなかったら意味がない。

それこそ相手は、試合に勝って勝負に負けたような形になるだろう。

 

だから、何を言われようが、されようが、スジだけはちゃんと通せ。

負け戦であったとしても、胸を張って負けるんだ。

 

子どもはわかってくれているという自信があるのならば、
自分の親としてのスジを通して、それで負けるというのならば負ければよろしい。

 

人がついてくる要因は勝ち負けなんかじゃない。

その選択や態度を、支持したいと思うからついてくるんだ。

 

これで終始、怯えながら、子どもに対しても下手に出ながら対応していたら、
理屈上の事情はともかくとしても、子からも相手からも軽蔑される。

それでは今後の関係性においても、主導権を握ることなど決してできないだろう。

 

だから、離婚を含め、家族問題に対しては風下に回ってはダメなんだよ。

しんどい時ほど厚く張れないと、後が辛いぞ。

 

勝つことなんか、行き掛けの駄賃みたいなもんだ。

相手がどうしてもそれを望むってんのなら、くれてやったらいい。

 

張るべきところは、そこじゃないだろう。

本当に大事なことのためにテメーを張るから、カンバンってのは輝くんだ。

 

 

行政書士明和事務所

吉田 重信

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